前回、試作していた
ハート型のガトーショコラ。
実はチョコレートのほとんどを
ジャンドゥージャに換えて作りました。
ジャンドゥージャはムースにこそ多用されていますが
あまり焼き菓子に使われていないようで、
「意外と新しいのでは!?」と変なところに満足していたのですが
どうにもナッツの香りが乏しく、
先日、アイデアをいただきたく先生にご試食いただきました。
召し上がっていただいて一言、
「この、最後に残る感じは…何でしょう?」
最後に残る感じ…??わたしにはそれが全然わからなかったのです。
先生はお優しいので、口には出されませんが
明らかに「良からぬ香り」というニュアンスでした。
「もう一口食べてみます。やはりずっと残りますね…」
先生がこれほどまでにおっしゃる香りが、全然わからない。
食べ物を作る仕事において、これは致命的なことだ!と
激しく落ち込みました。
舌や香りには敏感だと自信があったのに、
それは単なる思い込みだったのかと。
普通のチョコレートケーキの材料に、今回足したものはジャンドゥージャだけ。
理論的には、このジャンドゥージャからの香りではないかと分析いただいたので
帰ってから慌てて違うメーカーのジャンドゥージャで焼き直し、
いちじくのブラウニー改訂版とともに
次の日、レッスンの生徒さんやお友達にご試食いただきました。
たくさんの貴重なご意見、ご感想をいただき、
それでも迫りくる「GIFT展」までの日数(と言うより、もう時間)を数えながら
悩んで、焦って、悲壮な顔をしているわたしに
akikoさんや
takakoさんから
「玲子さんがおいしいと思われるお菓子でいいんじゃないですか?」と
言っていただき、ハッとしました。
新作にばかりこだわり、何か違うことやものを足そうとしていましたが
少しでも自信がないものをお出しするのは言語道断だと。
もっと原点に立ち戻って、自信を持ってお出ししているお菓子にしようと
いつも
SONG BOOK Cafeさんにお出ししている
いつものガトー・オ・ショコラに決めました。
その晩、残っていた試作品(ジャンドゥージャ)を落ち着いて食べてみたら
あぁ!
よく、スナックチョコ菓子に入っているような、香料の香りが。
わたしはジャンクなお菓子も好きなので
日ごろ召し上がっていない先生よりも、鈍感だったようです。
また次の日にはもっと感じられたので、
日が経つにつれて際立ってきたのだと思います。
でも、あの日感じられなかったことも事実。
もっと敏感にならなければ…と、気が締まりました。
そして「いちじくのブラウニー」。
改訂版は、赤ワインとはちみつで煮た、いちじくのジャムを練りこみました。
濃いチョコレートと合わせているので、
それほど「いちじく感」はハッキリしませんが、プチプチは感じていただけます。
いろいろなご意見をいただいて、いちじくジャム増量!
そして少しのシナモンと、ほんのちょっとのクローブ、ジンジャーを加えました。
さらに青木さん作のと~~~ってもかわいい袋(写真は明日!)に入るのは
新作「イチゴのダッコワーズ」です。
大好きなフリーズドライのイチゴを、生地にもバタークリームにも混ぜました。
定番のダッコワーズも、イチゴミルクのパウンドも焼き上がりました。
これからカフェでお出しするパッションフルーツのチョコレートタルトを作ります。
これは先生にお習いした、先生らしい優しい味のタルトです。
あと数時間、ラストスパート頑張ります。
お時間ございましたら、ぜひぜひ遊びにいらしてください。
明日、12日、最終日には会場におります。
そして、数々ご試食いただき、温かい感想をくださった
先生を始め、生徒さん、友人に感謝!
ありがとうございました!
GIFT展 vol.3
日程 2月7日(水)~18日(日) 期間中無休
時間 12:00~17:30
場所 アトリエキカ(0467-24-7025)